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〒781-1301 高知県高岡郡越知町越知甲1662
当院では2009年4月から去勢抵抗性前立腺がんに対して 高知大学医学部免疫学 癌ワクチン療法臨床試験事務局※で開発された、がんペプチドワクチン療法を実施しています。
当院の最新の治療結果では効果判定のできる29例中13例44.83%に有効性が認められました。今後の去勢抵抗性前立腺がんに対する有効な治療法になる事が期待できる結果となりました。
※臨床試験について
臨床試験とは、健康な人や患者さんに参加していただき、新しく開発する薬の効果(効き目)や安全性(副作用)などを調べるための試験のことです。
当院では2009年4月より悪性腫瘍(がん)の患者さんに参加していただき、WT1ペプチドを用いた、がんペプチドワクチン療法の安全性と有効性を確かめるための臨床試験を行っています。
なお、この臨床試験においてワクチンにかかる費用は必要ありません。
WT1ペプチドを用いた、がんの免疫療法臨床試験は
2020年3月31日をもって終了致しました。
WT1はさまざまな種類の固形悪性腫瘍(がん)をはじめとし、脳腫瘍(グリオーマなど)や、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液悪性腫瘍からもたくさんでているタンパク質です。
この為、WT1は悪性腫瘍細胞の目印となることがわかっています。一方、人の体の中にはこの悪性腫瘍(がん)を攻撃、破壊するリンパ球(細胞障害性T細胞)があることが明らかとなっていますが、
悪性腫瘍(がん)をもつ患者さんの体内では、この腫瘍を攻撃するリンパ球の数や力が足りないために腫瘍細胞が増え、がんが成長している可能性があります。
そこで患者さんにがん抗原(WT1ペプチド)を投与することで、腫瘍を攻撃、破壊するリンパ球へ樹状細胞を介してがん細胞を再認識させその働きを高めることにより腫瘍を抑えようという治療法が、
がんペプチドワクチン療法です。正常な細胞にはWT1ペプチドがほとんどなく攻撃を受けにくい為、副作用の少ない治療法ともいえます。
またこの臨床試験では、WT1ペプチドに加えて、百日咳菌由来の成分を同時に投与します。この成分を投与すると、サイトカインと呼ばれるリンパ球の働きを助ける物質が体から出てくるため、
治療効果が改善されることが期待されます。
※WT1ペプチドを用いた、がんの免疫療法臨床試験は終了しました。
がんペプチドワクチン療法の詳細は「高知大学医学部」のHPにてご覧頂けます。
URL:http://www.kochi-ms.ac.jp/~hsptl/WT1%20homepage/
WT1ペプチドワクチンを用いた前立腺がん免疫療法に取り組む、
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