高知県越知町の救急病院。

第25回高知県理学療法士会 新人発表学術集会

平成27年3月22日に土佐リハビリテーションカレッジにて開催された新人発表学術集会において、当院より3名の新人理学療法士が発表を行いました。

今回、ベッド上臥位でのポジショニングによる安楽な姿勢の保持は患者様にリラックス効果を与えるのではないかと考え、 自律神経を指標に研究を行い第25回高知県理学療法士会新人発表学術集会にて発表をさせて頂きました。
今回の発表を通して、ベッド上での姿勢管理は介入した療法士の技術によりその効果は左右され、良くも悪くも影響することを実感しました。 当初は自分自身上手くいかない結果が多く苦戦することが多くありました。しかし、自身の技術の向上と共に良い結果を得ることができ、 ただポジショニングを実施するだけではその効果を得ることは出来ず確かな技術の習得が大切であることがわかりました。 今回の発表にて経験したことを臨床に生かしていき理学療法士として更なる技術の向上と、よりよいリハビリテーションの提供に尽力していきたいと思います。

---

糖尿病患者にとって、血糖コントロールのために運動療法は非常に重要な意味を持ちます。しかし、実際には高齢者は糖尿病の他に変性疾患などが認められ、 筋力低下などによって十分な運動が行えていないと感じており、糖尿病高齢者の大腿四頭筋への低周波装置による筋力増強効果、血糖値への影響について第25回高知県理学療法士会新人発表学術集会にて発表をさせて頂きました。
今回の研究を通して、低周波刺激は訓練効果を効率的に引き出すツールとしての有用性が示唆されました。しかし、血糖値への影響については十分な結果を見出すことは出来ず、 課題が残る結果となりました。研究課程では、自身の知識不足や準備不足によりスムーズに研究が進まないことも多くありましたが、自分の力量を知る良い機会になったと感じています。 今回の研究発表で得た経験を忘れることなく、理学療法士として何が出来るのかを常に考えて、患者さんに少しでも質の高いリハビリテーションを提供できるよう努力していきます。

---

外来歩行患者様に対して、転倒リスクの回避は理学療法士にとって重要な課題です。 転倒に関する問診・バランス評価を実施していく中で、足部のアライメントが重要であることに気づきました。そこで今回、足部評価の分析により転倒リスクにおける足底装具、 靴型装具の意義と重要性について第25回高知県理学療法士会新人発表学術集会にて発表をさせて頂きました。
今回の発表を通して、バランス評価であるFBSカットオフ値45点以下では、足病変を有しており、足病変が転倒リスクに関与していることが分かりました。 また、当院では足病変を有している患者様に対して装具を積極的に作製しており、転倒予防・活動性の向上に繋がっていることが示唆されました。研究課程では、 自身の知識不足によりスムーズに研究が進まず苦戦しましたが、問診による患者様の声がいかに重要であるかを再認識することが出来ました。 今回の発表で得た経験をこれからの臨床に活かしていき、また患者様に必要な支援が出来るように知識と技術の向上に努めていきたいと思います。

---

---

---