高知県越知町の救急病院。

LITHOSKOP(リソスコープ)　〜新型体外衝撃波破砕「ESWL」装置〜

尿路結石症でお悩みの方へおなかを切らずに結石症を治療します

北島病院におきましては、過去10年間にわたり約1,000例という多くの患者様に対して結石症治療を行ってきましたが、近年の治療機器の技術革新に 伴い、より安全に、かつ効果的に治療を行うため、シーメンス社製(ドイツ)の新世代結石破砕装置「リソスコープ」を日本で初めて導入しました。
このリソスコープはシーメンス社の特許でもある電磁誘導装置と呼ばれる体外衝撃破砕技術が採用されています。これは体の中で発生させた衝撃波を体の中の腎結石・尿管結石に 焦点を合わせて、衝撃波を当てて筋肉や他の臓器を傷つけることなく、欠席のみを細かく粉砕する最新治療法です。砂状に破砕さされた結石は尿とともに自然に体外に排出されます。 結石破砕能力が高く、音が静かで、痛みも少なく、安全性に優れています。

• 健康保険が適用されます。
• 開腹手術ではないので体への負担はありません。
• 高齢者の方や心臓に不安のある方や糖尿病の方も治療ができます。
• 外来診療にて行います。
• 治療は短期間(多くは1時間以内)で終了します。

---

体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)
尿路結石(腎・尿管・膀胱)は男性に多く、100名に対して2~3名の方がお悩みと言われています。その上、多くの方は再発を繰り返します。 症状は激烈なお腹や腰の痛みがあり、いったい何が起こったのか戸惑います。しばしば血尿も見られます。小さな結石は何度かの痛みで自然に排出されますが、大きくなりますと 自然に排出できず、放置すると腎臓の働きが悪くなります。痛みの繰り返しや腎機能障害を起こすため、何らかの治療が必要となってきます。

治療方法
治療の第一選択には破砕装置による衝撃波(Shock wave)を開いて体の中から結石を破砕する方法です。北島病院ではドイツのシーメンス社の最新式の結石破砕装置 「LITHOSKOP(リソスコープ)」を2006年4月より導入しています。この装置の特徴は結石破砕力は当然のことながら、患者様の体位変換などは必要ではなく、治療を受ける方に優しく 、自動で結石に焦点を合わすことができます。
治療は麻酔などを使わずに外来通院で行っています。ほとんどの方が自分で車を運転して来院し、治療後に運転して帰られます。治療期間は通常１〜２回の治療で破砕できています。治療に要する費用は結石を完全に破砕するまでに手技料として7万円程度かかります。しかし、健康保険に加入している方は一般に保険が適応になります。腎・尿管結石症でお困りの方はご相談ください。

		あらゆる種類の結石に対応
		結石の種類に応じて低エネルギーから高エネルギーまで広範囲に衝撃波照射を制御して、より低侵襲な治療を行うことができます。
		インライン方式
		X線透視像と衝撃波焦点が完全に同軸上に並び、正確に、素早く、位置決めを行うことが出来ます。
		高画質X線システム
		X線テーブル「アクセス」と同じ画像システムを搭載し、結石探索はもちろん、泌尿器、消化器検査にも対応できます。

---

広い範囲で可動する縣架式モニターの採用により、様々な位置から画像観察が可能です。また術者や麻酔医が多方向からアクセス可能になり 「リソスコープ」一台でESWLだけでなく、TURP、PCNなどの処置が可能です。モニターにはX線画像はもちろん、超音波映像や内視鏡映像も表示可能です。また、テーブルは ±１５°のチルト機能を装備していますので様々な傾斜姿勢を必要とする内視鏡検査に対応しています。

「一回のポジショニングで治療を行う」というワンタイムポジショニングコンセプトを基に、衝撃波ヘッドがCアーム上をスライド移動する 画期的な新機構を搭載し、患者様は同じ本位で、３方向からの衝撃波照射が可能です。

腎結石や上部尿管結石では左右に配置可能なアンダーテーブル、中・下部尿管ではオーバーテーブルで治療が行えます。結石部位によらず、仰臥位での治療が可能です。 ESWL処置後のステント留置も、そのままの体勢で、即座に行えます。写真1.2.3.

---