高知県越知町の救急病院。

放射線部って何ですか？

急速なデジタル社会と共に、放射線部も様変わりしました。全てが電子媒体化される目まぐるしい昨今です。しかし、取り残されるわけにはいきません。情報の多様化により多くの患者様が、あらゆる面において、知識をお持ちです。

そのような時代の中で、県下でも先駆けて電子化が進んでおります。色々な部署で手書き作業がありましたが、現在は手書きすることが何もありません。逆に手書きすれば 記憶に残りやすいものですが、電子化する事により記憶が浅くなります。また、手書きなら各々が自然に認識できていたものが、出来なくなったりもします。

このような今まで考えられないような出来事がペーパーレスにより新たに出てきました。手書きの労力から、精神的労力に変化しております。そんな中でも、よりよい画像を 提供し、患者様には少しの時間しか接する機会はございませんが、貴重な縁と考え、できるだけ心を遣わせて戴きたいと思っております。今後とも宜しくお願いします。

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PACSシステム（医療用画像保存・通信システム）とは？

よく見た光景だとは思いますが、先生がペラペラしたフィルムを、蛍光灯の白い所に掛ける作業が無くなります。それはどういう事かと言うと、 レントゲン室で撮影終了と同時に、主治医の先生の元にあるテレビにあなたの画像が送られます。
これは診察までの時間が大幅に短くなる事を意味します。

このように全部電子化（コンピュータ化）したものをPACSシステムと呼びます。



PACSシステムの導入により、撮影した画像を普通にパソコンに送ることが出来ます。

■全ての画像がPACSサーバーに取り込まれ、各診察室、病棟に配信されます。

左からPACSモニター2面、電子カルテ、CTモニターです。

PACSサーバー	胃カメラ画像	超音波検診

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心臓を横から見た画像	心臓を真正面から見た画像

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足の血管(正面の画像)	足の血管(背面の画像)

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16列型マルチスライスCTとは？

平成18年4月16日より、従来のシングル・ヘリカルＣＴからマルチスライス・ヘリカルＣＴに機種変更をしました。ＭＤＣＴでは、 Ｘ線管球が身体の回りを１回転している間に極めて沢山の画像データを収集することができます。身体の中の詳細な構造を観察するためには、スライス（断面）の厚さを 薄くする必要がありますが、そうすると逆に息止めなどの検査時間が膨大なものとなってしまい、従来は不可能な方法となっていました。しかしＭＤＣＴになったことに より、なんと10秒程度の息止め1回で例えば肺などの全域を撮影できるようになりました。

検査を受ける患者様に対するメリットとしては、
（１）今まで以上に詳細な画像を提供できる
（２）今まで以上に検査時間が短縮される
ということになります。

その結果、単に画像が速く綺麗に撮れるということにとどまらず、従来はできなかった縦方向の画像（実際に撮影しているのではなく、検査後にコンピュータで計算させて 上下方向の画像を作成するもの：MPR画像という）や、立体的な3次元画像なども従来よりもはるかに有用なものとして活用できるようになっております。

また、高知県内では限られた病院施設にしか導入されていない最新鋭の高機能CTです。当院ではこのCTを使用することにより、患者様に対してより正確でより迅速な検査を 提供することを目指しています。

CT (16列マルチスライス)	CR(一般撮影)	DR(透視撮影)

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1.5テスラMRI装置とは？

MRIは人体の水分子であるプロトンを検出して画像化します。検査はある程度の時間を要するため、１検査約20−30分の時間を要しますが、 病変部の形態を見るだけでなく、病変部の性状・機能の診断にも用いられます。また、X線を用いないために被ばくにおける侵襲の少ない検査です。そのため病変部の有無を 精査するスクリーニングや精密検査さらには、ドック検査など幅広くにも用いられています。従来よりも短時間で綺麗な画像を撮ることができるようになり、 さらに最新のテクニックを用いることで、より多くの診断情報を得られるようになりました。

最新鋭1.5テスラ超伝導MRI装置（東芝製）導入
今回あらたにMRI装置のEXCELART Vantage（エクセラート・ヴァンテージ）を導入いたしました。1.5テスラという超（ちょう）高磁場での検査が可能ですので、従来よりも 大幅に検査時間を短縮することができました。当システムは東芝メディカルシステムズにより「すべては患者様のために」というコンセプトを基に開発され、以下のような メリットがあります。

1.5テスラ 超電導MRI EXCELART Vantageの特長
●「うるさい」を改善しました
　 検査騒音の少ない静かなMRI検査（1.5テスラMRIトップクラス）
●「狭い」を改善しました
　 広々とした検査空間（1.5テスラMRIトップクラス）
●「検査が長い」を改善しました
　 スキャン時間の短縮
●「痛い・副作用が心配」
　 造影剤を用いずに血管を抽出するテクニック搭載（MRA・日造影FBI法）

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